きっかけは、「国内産が欲しい」という声から

平成20年初夏、消費者の輸入食品に対する不安感から、国産品への意識が高まってきた背景により、
「食品原料を中国産から国産にシフトし、生産拠点を九州に作りたい」という取引先からの要望がきっかけでした。
最初に納めたのは、イチョウの葉。受注後、つてを頼ってどうにか辿り着いた先は、熊本県球磨郡あさぎり町。
地元の生産者の方々の協力も得て、同年秋に収穫、納品したのでした。それが、エヴァウェイ食の種事業部の始まりでした。
次に収集依頼を受けたのが、赤唐辛子。前述の「生産拠点を」との要望も満たす必要があり、かなり大規模に生産する必要性が生まれました。
ここからが、一大事業とし本格的に動き始めるのでした。
熊本県 人吉・球磨地区の農業

人吉球磨地区は、熊本県の南部に位置し、九州山地に囲まれた「人吉盆地」、日本三大急流のひとつ「球磨川」、
後で合流する日本最後の清流「川辺川」など、多くの自然に恵まれた土地です。
また、「温泉」や「球磨焼酎」、「国宝青井阿蘇神社」などで有名な観光地でもあります。
しかし農業はというと、雄大な自然や豊富な水流に恵まれながらも、中山間地であるがゆえに、
イノシシ・シカ・サル・鳥などの鳥獣による農作物被害が後を絶たず、
また農業従事者の高齢化や後継者不足、長年の減反政策に対する閉塞感などで、耕作放棄地が増加し続けています。
さらに、たとえ耕作放棄地を復元したとしても、そこで何を作ればいいのか、
それでどれだけの収益が見込め安定した生活ができるのかがわからないといった不安感もあり、
なかなか農業再生の道筋が立てにくいということで、人口も減少傾向にあります。
生産地での組織作り

各生産地・生産品ごとの生産者部会、それを統括する組織、地産多消をPRする行政、栽培や育苗などのご指導をいただくJA・県農業研究センター、
そして私たちと、各者各所における役割分担を明確にし、全体を統括することで、より品質の高いものを産み出す強い事業体を組織することに成功しました。
スタート以来、唐辛子の生産はうまく軌道に乗せることができ、今では「唐辛子日本一プロジェクト」を立ち上げ、更なる品質と収穫量の向上を図り、拡販を進めております。
22年度には、きくらげの生産体制に入り、「人吉きのこ生産組合」を発足。
非常に栄養価の高いきくらげを、もっとメジャーな食材としていろんな場面に使っていただけるよう、活動を進めております。
今後の展開予定
唐辛子・きくらげを大きな柱とし、健康食品の原料としても需要の高い「ナタ豆」・「ウコン」・「しょうが」・「にんにく」などを生産し、さらにそれらを使用した加工品を現地で製造、順次商品化を進めていき、全国に向けて販売を展開していきます。。
アクセス【お気軽にお越しください】
社 名 エヴァウェイ株式会社 食の種事業部
住 所 〒868-0085
熊本県人吉市中神町字段182-1
Tel:0966-32-9007 Fax:0966-32-9008
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